オーストラリア初の女性議員

立憲民主党の蓮舫参議院議員が7月に執行予定の東京都知事選挙に立候補する意向を表明しました。さすが都知事選挙は毎回、役者が揃います。現職の小池百合子都知事も立候補するでしょうからこのお二人による対決という構図が固まったように思います。もちろん他にも多くの方々が立候補を予定しておられるようですが、いかんせん知名度と実績の両方を合わせて考えるとこのお二人を中心とした展開になることは間違いないものと思います。

報道機関が好きそうな安易な表現をすれば今回は『女性対決』ということになるのでしょう。民主主義世界における選挙とは有権者がよりベターな候補を選択して票が積み上がっていくものなので、候補者の性別など本来どうでもいいことではあるのですが、しかしこれまで政治の世界が基本的には男性優位で進んできた経緯を考えれば、女性であることが世間の耳目を集めるのはある程度やむなしというところでしょう。

これはオーストラリア郵政より2021年3月2日に発行された、同国初の女性議員であるイーディス・カウアン(Edith Cowan)の切手です。2021年はカウアンが西オーストラリア州議会議員に当選してから100周年にあたる年でした。いくら女性の政界進出に必要な法を整備しても実際に立候補し、当選しなければ意味がありません。オーストラリアではその始まりがこのカウアン議員でした。