新普通切手シリーズが9月に登場へ

日本郵便は13日に新普通切手のニュースリリースを発行しました。今年(2024年)10月1日に郵便料金が値上がりすることに対応する普通切手です。以下の画像は日本郵便ニュースリリースで公開されたものを加工しました。

郵便料金の改定および新料額の普通切手の発行などについて
(日本郵便ニュースリリース、2024/6/13)
https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2024/00_honsha/0613_01.html

発表を見る限りでは、値上げ1カ月前の9月2日に新普通切手を12種類発行します。しかしいわゆる2014年シリーズとはフォーマットが異なるため、いよいよ同シリーズは10年の歴史に幕を下ろすものと思われます。現行の10種類は終売となり、1円切手など一部の券種は残るものの、前回の図案統一を考えれば、1年後には残る旧フォーマットの切手も全て一掃されるのではないかと推測されます。さくら日本切手カタログでは平成切手とか2014年シリーズとか名前がつけられていましたが、これは令和切手とか2024年シリーズとかになるのでしょうか。

切手のデザインについてはいろいろな意見を散見します。個人的には普通切手は実用的で、書かれている字が読みやすくて、額面ごとに切手が区別しやすくて、その国を象徴する意匠、これらを満たせばそれ以上は要らないという考えです。そう考えると今回の新切手はなかなか悪くないと思っています。極端に言えば普通切手は数字だけで十分ですよ。特に額面はフォントが変わるようですが、これはユニバーサルデザインになっているのでしょうか。当事者の方々のご意見をぜひお伺いしたいところです。あとは、今回は発表のなかった偽造防止対策はしっかりしてくれよと思います。イギリスでは某国製の偽造切手が大量に流通しているそうですから。

それにしても個人的には、日本郵便が現在の郵便料金との差額切手をこんなに出すとはちょっと思っていませんでした。あれほど券種を整理したくて3円や30円切手を廃止しちゃったのに、22、26円だけでなく、16、40円切手まで出すのは予想外でした。1回だけグリーティングのシンプル切手で出すのはあるかもなと思っていましたが。まあ値上げは値上げとして、日本の郵趣界は当分の間、新普通切手が話の種になりそうです。