ウクライナとモルドバはいずれもロシアからの軍事的脅威にさらされている国であり、欧州連合(EU)には加盟していないという共通点もありますが、EUは両国との加盟交渉を開始する方針を固めたと報じられています。また今年(2024年)10月20日にはモルドバでEU加盟に関する国民投票が大統領選挙とのダブル選挙で予定されています。モルドバは国内に親ロシアの沿ドニエストル共和国やガガウズ自治区を抱えており、色々とひと悶着ありそうです。
これは今年3月16日にモルドバが発行した、『平和のためのパートナーシップ』(PfP)設立30周年の切手です。
PfPとは北大西洋条約機構(NATO)が作った政治・安全保障協力の枠組みで、冷戦終結直後は中欧・東欧諸国の加盟申請に消極的だったNATOが代わりに個別に協力関係を築くことにしたわけです。ウクライナとモルドバはNATO非加盟ですがPfPには加盟していますが…ねえ。ロシアも加盟するPfPに戦争抑止を期待するほうが無駄というものです。今後ともウクライナとともに目が離せません。