アメリカ合衆国のジョー・バイデン大統領の周辺がにわかに騒がしくなっています。先日CNNが主催した大統領選挙候補者のテレビ討論会にて、バイデン大統領の調子が明らかに精彩を欠き、大統領候補として不適格なのではないかという懸念が共和党だけでなく身内の民主党内からも挙がり始め、選挙からの撤退を公然と要求する民主党議員すら出てきています。
私も討論会の映像を見ていましたが相手のドナルド・トランプ前大統領が「こいつは何を言ってるんだ?」と困ってそうな場面が何度かあり、そりゃこの映像を見させられたらバイデンに投票するのはちょっと不安だと感じる有権者は少なくないだろうなと思いました。とはいえバイデン本人は選挙から降りる気は微塵もないようで、多くの米国民が漠然とした不安を抱えながら大統領選挙は進んでいくことになりそうです。
さて、これは2021年3月1日付でジブチ名義で発行されたバイデン大統領の切手です。日付としては就任してから1カ月半後ということになりますが、それまでにバイデンが行ったことが描かれています。例えば就任当日に気候変動に対応するパリ協定に参加する大統領に署名したほか、就任後2日間で新型コロナウイルス感染症の公的ワクチン接種に連邦政府が資金を提供するといった、新型コロナ関連の14件の大統領令に署名しており、切手にはこれらのことが描かれています。
そう、就任直後は世界は新型コロナ禍の真っ只中。このバイデン大統領のマスク姿ももはや懐かしく思えます。