真夏の夕刻に発生した事件

もう3年も前の話なのでそろそろ書いてもいいかなぁ、と思い書いているのですが。

かつて逓信総合博物館があった場所には今、大手町プレイスという地上30階建て超えの高層ビルが2棟建っています。私にとって切手少年時代にはまさに聖地のような場所でしたが、月日は流れ、今や通勤時に毎日この横を通っています。建物は変わりましたが、今なおここは郵便に関連する建物で、ビルの上部には日本郵政のロゴマークが見えます。

その敷地の角に柱のようなモニュメントがあります。まあ、私にとってはおなじみの光景なのですが、今からちょうど3年前の2021年7月6日、この日だけは違いました。なんと柱の根元部分に男性が仰向けに寝そべっているのです。もちろん、横になっていい場所ではなく、恐らく大手町プレイスの警備員と思しき二人が男の前に立っていたのですが、何をする様子もないので、恐らくこの時点で警察には通報済みだったのでしょう。

すぐ近くの交差点に目をやるとパトカーがいたので、ああこりゃ連れて行かれるなと思いこそっと様子を見ていると、案の定パトカーから降りてきた警察官数人が寝たままの男性に声かけを開始。しかし、男性は起き上がることなく、右手を振って拒否のサインを示しつつ寝そべりを続行。ついに警察官数人に無理やり体を起こされ、両脇を抱えられてパトカーに連行されていきました。

男性の足元はふらついていましたが、病気のたぐいではないでしょう。病気であればパトカーではなく救急車が呼ばれているはずですし、熱中症であれば体を冷やす何かを提供していたと思いますが、それもありませんでした。警備員二人は残った警察官にそこまでの経緯を説明していたようでした。

…という光景に、その日の午後6時過ぎに偶然出くわしました。あまり写真を撮影することは憚られたので、男性が連行されてある程度離れたときに写してみました。左下に黒い服を来た男が警察官に挟まれ、奥にあるパトカーに向かっているのが見えると思います。

大東京を歩いているとたまにはこういう光景に出くわします。というかまあ、事情はよく知らないけど、新型コロナやらオリンピックやらで警察も大変なときなのに、人様に迷惑をかけるんじゃないよ、まったく…と思ったものです。

あれから3年、またオリンピックがやってきます。1年延期の特例があったとはいえ、月日が経つのは早いですね。