アジア郵趣連盟(FIAP:Federation of Inter-Asian Philately)は14日に設立から50周年を迎えました。FIAP設立には日本人の市田左右一氏(初代会長)が深く関わっていることはよく知られた事実です。1970年12月、当時すでに国際サッカー連盟(FIFA)の常任理事などを歴任し、国際郵趣連盟(FIP)の副会長を務めていた市田氏がシンガポールの建築家コー・ソウ・チュアン(Koh Seow Chuan)氏にFIPのアジア支部を設立することの相談を持ちかけたのが、FIAPの始まりとされています。
FIAPの設立は、欧米で始まったフィラテリーという活動がいよいよ世界規模となったことを示した象徴的な出来事であると思います。もちろんアジア各国における郵趣活動はそれよりも前から熱心に行われていたわけですが、1974年9月14日に設立の日を迎えたFIAPは、この50年間、アジアにおける郵趣活動の発展に寄与してきました。
これはFIAPのサイトにて公開されている、50周年の記念ロゴマークです。参考のために応ご紹介はしておきますが、これを様々な場所にて使用する場合はFIAPの許諾が必要となります。
2024年9月現在、FIAPの認定を受けた国際切手展は40回行われていますが、これまでに開催した国・地域は15しかありません(英領香港と中国香港は同一カウント)。最も多く開催しているのは中華人民共和国の4回で、北京市、綿陽市、無錫市、南寧市で開催されており、今年11月末には上海市で同国5回目となる開催を迎えます。新型コロナ禍でアジア展は開催がいっとき途切れ、その後遺症は未だ残っているようですが、今後ともアジアの郵趣活動に多大な貢献をされることを願ってやみません。
Federation of Inter-Asian Philately (FIAP)
http://asiaphilately.com/