イギリスがチャゴス諸島の返還に合意

イギリス政府はモーリシャスが返還を再三求めていたイギリス領インド洋地域(BIOT)のチャゴス諸島を引き渡すことに合意したそうです。ただし、チャゴス諸島内のディエゴガルシア島にある米英軍の基地はイギリスが引き続き99年間使用することができるという条件付きです。

イギリス政府、チャゴス諸島の領有権をモーリシャスに移譲
(英国放送協会BBC、2024/10/4)
https://www.bbc.com/japanese/articles/c4glwnlyw6xo

既にBIOTの切手は万国郵便連合(UPU)より無効とされており、もはや国際郵便で使うことはできません。今回の決定でいよいよBIOTがデッドカントリーの仲間入りかというところですが、しかし考えてれば軍事基地は当分の間は利用できることもモーリシャス政府と合意したとのことなので、もしかしたらUPUも認める軍事郵便用の切手が発行される可能性は残されているのかもしれません。とはいえ、もはや『イギリス領』ではないでしょうから、やはりBIOT名義にはならないでしょうね。両国間で締結されるであろう地位協定にも左右されますが。

さて、これはBIOTで2018年9月4日に発行された、子どもたちによる環境意識に関するアートの切手です。6歳から14歳の子どもの絵が意匠になっています。ディエゴガルシアの軍事基地内に在住しているイギリス人の子どもによる作品でしょうか。彼らが今すぐに島を退去しなければならないという事態はとりあえず避けられそうです。