現在公開中の映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』を見てきました。
タイトルのように舞台は内戦が勃発したアメリカ合衆国。3期目に突入した大統領の強権的なやり方に反発するテキサス州とカリフォルニア州が同盟を組み、政府軍との内戦に突入します。ベテランの戦場カメラマンと記者が久しく会見に応じていない大統領へインタビューを行うため、戦闘が続く中ワシントンD.C.のホワイトハウスを目指すというストーリーです。
もちろんアメリカ国内で繰り広げられる戦闘シーンは迫力満点で見どころなのですが、本当のテーマは駆け出し戦場カメラマンの成長譚です。こういうことを起こさないために今まで世界中の戦場を駆け回って戦争の悲劇を伝えてきたのに…とベテランの戦場カメラマンが自らの無力さに絶望していく一方、映画の冒頭では自爆テロの惨状を前に何もできなかった新人カメラマンはどんどん成長していき、内戦における最前線の雰囲気を伝える写真を次々にモノにしていきます。悲劇を写し続ける宿命にある二人の戦場カメラマンの関係性がどんどん変わっていく点も非常に面白い映画でした。
しかし個人的には、映画の冒頭で反政府軍の統治下にあるニューヨークにてアメリカ合衆国郵便公社(USPS)の青い郵便ポストが写ったシーンを見て、もうこのポストからは集配されていないんだろうなぁ…中の郵便物は無事では済むまい…反政府軍は独自の切手を発行しているのか、あるいはUSPS発行の切手に加刷して使っているのか…などと思ってしまいました。我ながらほとんどビョーキ(死語)
さて、アメリカ合衆国で内戦と言えば南北戦争です。同国からはこの南北戦争に関する切手が何度か発行されています。これは1995年6月29日に発行された南北戦争の切手です。裏側にはそれぞれの人物の解説文が印刷されていることでも有名です。
この南北戦争で余った武器をスコットランド出身の商人トーマス・ブレーク・グラバーが日本で売りさばき、薩長による徳川幕府打倒につながったとも言われており、日本にとっても決して無関係な内戦ではないのですね。今のアメリカで内戦が勃発したら日本に対する影響は目も当てられないくらい甚大でしょう。