前回に引き続き、郵趣サービス社の中国切手頒布会より届いた切手をご紹介します。
これは昨年(2024年)8月9日、中華人民共和国より発行された現代美術作品選の切手です。それぞれ、手掛けたのは左から張仃(1917-2010)、周令釗(1919—2023)と陳若菊(1927-2013)、黄永玉(1924-2023)で、比較的最近亡くなられています(現代美術なので当たり前といえば当たり前なのですが…)。いずれも、現代中国を代表する芸術家なのだそうです。
さてこの切手にも前回の莫高窟切手と同様、過去の秘密があります。郵趣サービス社による解説書によれば、これは第3弾なのだそうです。前回(第2弾)は2018年5月11日発行、前々回(第1弾)は1989年9月1日の発行です。たまたま手元にあったので、それらもご覧いただきましょう。
これが2018年5月11日発行の第2弾です。
そしてこれが1989年9月1日発行の第1弾です。中国人民郵政時代ですね。第2弾と第3弾はなんとなくフォーマットが似ていますが、第1弾は全く違います。これこそ当初からシリーズ化を計画していたわけではなく、発行計画を後から追加したのでしょう。それを承知でシリーズものと見做せば、第1弾から実に35年かけてようやく第3弾まで到達したことになります。おそらく今後も同様の切手は登場するに違いありませんが、さて、私は生きている間に第何弾までお目にかかれることやら。