4年越しの莫高窟の切手

郵趣サービス社の中国切手頒布会より届いた切手をご紹介します。

これは昨年(2024年)8月3日、中華人民共和国より発行された莫高窟の切手です。莫高窟とは同国の甘粛省敦煌市の近郊にある仏教遺跡で、4世紀から元の時代に至るまで約1,000年間にわたって彫り続けられたという代物で、1987年にはユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。

小型シートを裏返してみると、収められている切手の目打の形がよくわかります。なかなかあまり見ない形をしていますね。

さてこの切手、郵趣サービス社による解説書によれば、実は2020年9月26日発行の切手に引き続く第2弾なのだそうです。4年も開いているのでシリーズ物ではなく、後から追加で出すことになったということでしょうか。

これが2020年に発行された莫高窟の切手です。2024年発行の切手と比べてみるとフォーマットを踏襲しているようなしていないような、しかし額面は2024年版のほうが読みやすいです。

今回、切手に同封された切手の解説書がすごいのは、この莫高窟の歴史が詳しく書かれているだけでなく、現地で行われている見学コースの詳細まで書かれていることです。A、B、Cコースがあって、現地で映画を見るか見ないかを選択できたりと、果たしてそこまで書く必要があるのか否か? 中国切手頒布会の解説文にかける情熱は相変わらずすごいものがあります。