『CHINA 2024』1日目⑥切手のお買い物、送金は個人に

これまで散々書いてきたように、昨年(2024年)開催の国際切手展『CHINA 2024』1日目は会場への時間が遅かった上に、初の中国訪問で色々と洗礼を受けつつあったため、心身ともに疲労困憊の中で会場を歩きながら異国の地の光景をぼーっと眺めることしかできませんでした。しかし何も買い物をしなかったわけではなく、初日に中国切手を購入しているのです。それがこれです。

これは『CHINA 2024』の開催を記念して中国郵政が作成した切手シートのセットです。値段は39元(約800円)でした。

このタトウは取り外すことができます。半分に折られた白の台紙を、青いケースに入れるという感じですね。下部に”Personalized Stamps”と書かれているように、これはPスタンプ扱いです。とはいえ、日本郵趣出版が発行している新中国切手カタログには採録されると思っていますが。

白の台紙を開くとこんな感じで、左に解説文、右に切手シートが収まっています。

これが切手シートです。切手自体は、2018年に発行されたPスタンプで、『不忘初心・牢記使命』(意味:初心を忘れずべからず・使命を忘れるべからず)と書かれています。これ自体は昔から中国に存在する言葉であり、前半部分は日本でも有名なフレーズですが、近年では習近平国家主席がお気に入りらしく、『不忘初心・牢記使命』というキャンペーンが中国全土で行われているのだそうです。

最下部には”GPZ-7″と印字されています。”GPZ”番号は近年、特別仕様のPスタンプに付けられており、主に年賀切手が多い印象ですが、7番目は『CHINA 2024』の切手シートに与えられました。

こういうのを販売していること自体、事前に知らなかったのです。なぜなら切手展の公式サイトには最後まで当日の特別販売物が掲載されなかったからです。現地で何を販売しているのかは自分の目と足で確かめるしかありませんでした。この切手セットも、現地で発見していなければ存在すら知らないので購入することはなかったでしょうし、郵趣サービス社の新中国切手切手頒布会の自動送付対象にならないことは明らかだったので購入したのです。

それにしてもこの切手セット、中国郵政が大々的に販売していたので私も購入したのですが、支払いは微信支付(WeChat Pay)。しかも案内していただいた局員さんの個人アカウントへの送金でした。日本なら大丈夫なのかと訝しむところですが、しかし中国では往々にしてこういうことがあるらしく、私自身も上海滞在の4日間で同様の体験を何度もすることになります。

しかしまあ、あの局員さん、英語がぜんぜん通じませんでした。ボディランゲージとWeChat Payの画面を見せながら、なんとか買うことができました。