日本郵政は28日、増田寛也氏が社長を退任し、後任に日本郵便の常務執行役員・東海支社長の根岸一行氏が就任すると発表しました。また日本郵便の千田哲也社長も退任し、常務執行役員の小池信也氏が後任に就任します。ともに6月に開催される予定の株主総会を経て交代します。
日本郵政の増田寛也社長が退任 後任に日本郵便の根岸氏
(日本経済新聞、2025/3/28)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA287V00Y5A320C2000000/
4日前の24日にはアメリカ合衆国郵便公社(USPS)のルイス・デジョイ総裁が突然辞任しました。デジョイ氏は今年2月に任期満了をもって退任する意向を表明してはいましたが、任期は6月まで残っていたはずで、前倒しで辞任したこととなります。今年は日米の郵政トップがその座を退くこととなるわけで、もしデジョイ氏が任期満了まで務めていたら時期までほぼ同時だったことになりますね。※画像はウィキメディア・コモンズより。
米郵政公社のデジョイ総裁が突然辞任、累積赤字で大胆なリストラ
(ロイター、2025/3/25)
https://jp.reuters.com/economy/industry/BAPCJD2L6BKNLBR2WXN77MS3EI-2025-03-25/
両者の立ち位置は違いますが、ともに改革途中の道半ばでの退任となります。新型コロナ禍の対応に泣かされ、トランプ政権に振り回され、事実上の引責辞任となったことも類似しています。世界では色々とギブアップする郵政事業者もある中、両国の郵便事業はどこに光明を見出していくのでしょうか。