サンピエール島・ミクロン島の大阪万博切手

大阪・関西万博の開幕まであと8日となりました。現在は万国博覧会に関する切手などを紹介しています。

さて先日、アメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領が相互関税と称して、ほぼ全世界に対して新たに課す関税の税率を発表しました。この税率については不明な点が多く、『ハード島とマクドナルド諸島』というオーストラリア領の島にも10%の関税を課すそうですが、違法切手すら存在していないような無人島にどうやって関税を課すのかは不明です。また仏領のサンピエール島・ミクロン島とアフリカのレソトには全世界で最も高い50%の関税が課せられますが、これは本当に大打撃となる模様で、こういう無茶な措置は反米国家を増やすだけだと思うのですが…。

これはそのサンピエール島・ミクロン島が1970年9月8日に発行した、同年開催の大阪万博(EXPO’70)を記念した切手です。34フラン切手の中央に謎のロケットが描かれていますが詳細は不明です。この年の2月に日本初の人工衛星おおすみを打ち上げたL-4Sロケット5号機…とも違うと思うのですが。85フランの切手には横山大観の秩父霊峰春暁(宮内庁三の丸尚蔵館蔵)が意匠に使われています。

ちなみにもう片方のトランプ関税最高税率であるレソトは、EXPO’70の切手は発行していません。

トランプ関税、経済も人も存在しない土地も対象 無人島や軍事基地も
(CNN、2025/4/3)
https://www.cnn.co.jp/usa/35231347.html