昨年(2024年)11-12月に中華人民共和国で開催された国際切手展『CHINA 2024』を参観するために上海を訪れてから半年が経過しました。しかし、現地で見聞きしたことのネタはまだ全部書いておりません。特に滞在中に展示コーナーがリニューアルオープンした上海郵政博物館については紹介記事が途中で止まっております。1949年の中華人民共和国成立までの展示については既にご紹介しました。
そう、ここからが現在の中国共産党政府につながる話なので、党がいかに郵便事業の発展に貢献してきたかという話がいよいよ本格化します。中国では、郵政事業(だけではないのでしょうが)の発展には全て『中国共産党の指導の元』というただし書きがつくのです。このため、郵政事業の発展の説明には関わった共産党の人物が紹介されることになります。異国の地から来た人間にとってはほぼ馴染みがないので人物紹介については敬意を示しつつ流し読みしていくしかありません。
さて1949年10月1日、毛沢東が中華人民共和国の建国を宣言し、11月1日に中央人民政府に郵政省にあたる郵電部が設立されました。それまでの中華郵政は接収され、12月10日に開催された第1回会議で郵政総局を正式に設立し、郵政事業の名前を中国人民郵政と決定しました。以降、郵電部は名称が変わっていき、表札もどんどん変わっていくのです。
この3つ並んでいる写真のうち、左端は新たにオープンした切手工場のテープカットの様子です。真ん中は第1回全国人民郵政会議の名簿、右端は初代郵政大臣が任命されたことを示す書類です。中国の初代郵政大臣ってどなたかご存知でしょうか? これは次のコーナーにて詳細に紹介されてます。