1990年代になると中華人民共和国は改革開放が軌道に乗り、いよいよ21世紀の超大国として認識され始めます。1992年には切手上の表記が中国人民郵政が中国郵政と変更されるなど、郵政も組織改革が本格化しました。
中国が建国されて以来50年近く、郵便事業は『郵電統一』の名のもとに郵電部として運営され、通信構築への注力、通信能力の向上、サービス範囲の拡大のため重要な役割を果たしました。しかし1998年3月10日、第9期全国人民代表大会(全人代)第1回会議にて『国務院機構改革に関する決定』が承認され、専門業務と業界管理を強化するための分離改革が決定。郵電部は同年3月31日をもって解体されました。郵便事業は国家郵政局に引き継がれ、現在に至ります。
この3枚の書類のうち、左の2枚は党上海郵政委員会の拡大会議における決議で、右の1枚と右端のメダルは、都市部および農村部の配送業務に25年間連続従事した職員や、列車護衛業務に25年間連続従事した職員に対して贈られたメダルと、それに関する書類です。
これは21世紀に入って以降、ここ約15年以内(2008年~)に撮影された写真で、撮影当時(2024年)では最新に近い郵政の状況が映し出されています。
- 上段左:ラストワンマイル問題解決ため小包ロッカーを積極導入(2014年)
- 上段中:上海郵政と東方JCが協力協定を締結し、同一都市内配送サービスを開始(2015年に)
- 上段右:上海市内のコールドチェーン配送を開始(2016年6月)
- 中段左:上海浦東新区支店がプロロジス物流パークに移転し、大型倉庫を建設。
- 中段中:上海市政府と上海郵政は共同で、上海居留許可の市内配達サービスを開始(2018年7月1日)
- 中段右:上海消費者支援体験センターが虹口郵便局に完成(2022年9月)
- 下段左:中国郵政情報技術研究開発およびインテリジェント製造拠点が生産・運営を開始(2022年11月)
- 下段中:農家のサービスニーズを把握するため、現場に出てきている上海郵便局の局員。
- 下段右:中国郵政儲蓄銀行の上海支店を正式に設立(2008年1月18日)