1971年10月25日、国際連合の第26回総会にて2758号決議、いわゆるアルバニア決議が採択され、中華人民共和国が中国の唯一の代表と認められることとなりました。これにより、それまで安保理常任理事国であった中華民国(台湾)はその座を失い、中華人民共和国に取って代わられました。
そして1972年4月13日、国連の一部である万国郵便連合(UPU)においても、中華人民共和国が中国を代表する唯一の国として認定され、加盟を果たしました。上海郵政博物館では、加盟を機に中国郵政は国際的な郵便組織の活動に積極的に参加し、世界各国(地域)の郵便局との通信網を強化し、直接的な国際郵便の範囲を拡大し、国際郵便業務および技術協力の発展を促進し、対外交流・協力の新たな局面を切り開いていったと記されています。
中国は1999年8月23日から9月15日まで第22回万国郵便連合大会を開催しました。これは中国で開催された最初の大会で、UPU設立125周年、中華民国時代から数えて中国のUPU加盟85周年にあたる年でした。
そして中華人民共和国のUPU加盟を記念して、各国郵政部から記念品が贈られました。当時の日本の郵政省からは日本人形が贈られています。
同様に左から東ドイツ、アメリカ合衆国、韓国から贈られた記念品です。右端は2002年の郵便ビジネスフォーラムにおけるドイツの封入封緘機メーカーBuhrs(ブアーズ)社からの記念品です。
左から第22回UPU大会の記念品、UPUシンボルマークである『五人の使者と平和の女神』像、そして第22回UPU大会の記念カバー封筒が最も大きいとギネス記録に認定された証書です。
ちなみにアルバニア決議に日本とアメリカは反対、東ドイツと韓国は採決時点でまだ国連に加盟していませんでした。日米は記念品は贈ったのですね、それはそれとして。