コミックマーケット93(以下コミケ)の企業ブースにおける日本郵便の話の続きです。コミケという世界最大級のアニメ・漫画ファンが集うイベントにて日本郵便が次第に戦い方を身に着けてきたという話を以前にどこかで書いた記憶があります。これもその一つ。
『Re:ゼロから始める異世界生活』(略称リゼロ)というライトノベルがあります。2016年にはアニメ化されるなど人気の作品なのですが、今回このフレーム切手も登場しました。そして購入者にはこんな紙が渡されました(左。右はフレーム切手セットの解説書の一部)。
購入したリゼロ商品の写真を撮影して所定のハッシュタグをつけてツイートし、その画面を見せればリゼロの缶バッジをプレゼントするという企画を行ったのです。
自社商品やサービスについてハッシュタグ付きでツイッターに投稿してもらうことと引き換えに何かをプレゼントするという企画はもはや珍しいものではありません。日本郵便もその流れに乗っただけではあるのですが、個人的にはこれもまたコミケで戦い方を研究した結果なんだろうなと思うと感慨深いものがあります。
実は今回、リゼロに関してはフレーム切手だけではなく、登場人物の実物大タペストリーやアクリルチャームも販売しております。ちなみにアクリルチャームはコミケ限定販売という気合の入れようで、そのかいあってか1日目で完売となったほどの人気商品となりました。念の為に言っておきますが、日本郵便の販売ブースの話です。
そしてさすがに写真は撮影できませんでしたが、コミケ1日目の日本郵便の販売ブースの脇にはスーツを着た日本郵便の方々がズラリと並び熱心に販売の様子を眺めていました。並々ならぬ関心を持っている、という表現は決して大げさではないでしょう。翌日以降はスーツ集団は見かけませんでしたが、しかし赤いハッピを着た販売担当員がスマホでツイッターをしきりにチェックしているなど、常に動向を気にしていたことが伺えました。