日本郵便inコミケ93(その3)

コミックマーケット93(以下コミケ)の話が続いていますが、思いのほか企業ブースの話が長くなってしまいました。そろそろ搬入や搬出の話に移りたいと思います。

以前にも書いた通りコミケというイベントは大量の搬入、搬出が発生します。日本郵便はその両方の指定業者となっており(搬出はヤマト運輸も実施)、また搬入は事前準備に多大な負担がかかるためサークル参加者が荷物を受け取る際には1個につき100円の手数料が徴収されます。それでもおそらくは全くペイしていないであろう過酷な業務です。そのイメージを少しでもお伝えできればと思います。

サークル参加者からの搬入物を引き渡す場所の実際の様子がこちらです。もちろんこれで全てではなく、ごくごく一部です。詳細な計算は省略しますが大雑把に、少なく見積もってもこの画像に写っている300倍以上の荷物が3日間のイベントで搬入され、当日に手渡されます。なので、こうした光景が開場前の敷地内のあちこちで見られるのは当然のことです。なお画像は屋外ですが、もちろんこれは天気が良いから。天候が悪ければ当然のことながら屋内になります。

これらの荷物を引き取れる時間として想定されているのは3日間を合計してもわずか4時間半程度です(救済措置は除く)。基本的にはこの時間内にサークル参加者の求めに応じて荷物を引き渡さなければならず、スムーズに荷物が見つからないなどという事態は可能なかぎり潰さないと全く不可能なミッションです。そのためには事前準備を徹底的にしておく必要があるということはおわかりいただけるかと思います。

そして荷物引き渡し場所の周辺には晴海郵便局のオリジナルキャラクターである京橋晴海(通称はるみさん)ののぼりが立っています(画像は裏向け)。ちなみに、はるみさんのツイッターアカウントもあるのですが、コミケ限定キャラの位置づけのようで夏冬のコミケ時にしかつぶやかないのが残念です。