自然災害と郵趣

3月11日は東日本大震災の発生日で、発生時刻の午後2時46分には黙祷を捧げました。平成もまた災害の多い時代でしたが、日本という国はどこにいても自然災害がどうしても避けられず、表現はアレかもしれませんが、うまくやり過ごすしかないというのが正直なところです。とはいえさすがに東日本大震災級の災害が直撃されては、もうどうしようもないのですが。

しかしそれでも災害対策は行わなければなりません。何しろ切手コレクションを守らなければならないのです。もちろん巨大災害に遭遇すればコレクションどころではないというのはわかります。しかし一方で郵趣品というのは脈々と受け継がれてきたものであって、たまたま今の時代には自分の手元にあるだけの話です。所有している間は状態を極力悪くさせず、コレクションを手放す時には確実に次の所有者に渡す必要があるのです。そこまでやってはじめて、郵趣家として最低限の責任を果たしたと言えると考えています。もちろんこれは郵趣に限らないことと思います。

そういう自覚と姿勢は特に日本在住の郵趣家には求められるものと考えています。ただでさえ日本は湿気が多い国で、切手収集には不向き。かてて加えて自然災害が多い国なのだから、もう大変です。この貴重な切手コレクションを日本人が欲しがっているが、保管が大丈夫なのか心配だから譲れないね!などと渋られるような事態は避けなければいけません。さすが日本の郵趣家は切手の保管が完璧だ!と思われるような存在であるべきだと思っています。なーんて発言に説得力を持たせるためにも、切手の整理ちゃんとやらないとな。