コミックマーケット（以下コミケ）では大量の搬出物が発生します。サークル参加者が残った本を自宅や同人誌書店、次のイベント会場に送るからです。搬入の場合と違うのは搬出は一般参加者も利用でき、買った本やグッズを自宅に送るといった需要が新たに発生するという点です。現在、コミケでは日本郵便とヤマト運輸の2社による搬出を担当しています。ここでは日本郵便の搬出をご紹介しますが、ヤマト運輸もだいたい同じようなものです。
コミケ会場内には日本郵便による資材販売所のテント、その近くに荷物を受け付けるテントが設置されます。これらは晴海郵便局の臨時出張所という扱いになっています。このためゆうパックの持込割引や同一あて先割引は適応されません。資材販売所では箱や袋が購入できます。荷物受付はお昼すぎあたりから開始されますが明確な開始時刻は決まっておらず、準備が整ったら受付開始となります。即売会は午後4時に終了するためその1時間くらい前から帰り支度のため荷物を送りたいサークルが大量に集まり始め、午後4時を過ぎた頃には大量の待ち行列が発生します。以下がその様子です。ちなみに赤い服を着ているのは日本郵便の担当者です。
ここでは6つの窓口が横一列に並びそのうち左2つは電子マネー払い専用窓口となっています。行列は6列に並べられコミケのスタッフが手際よく列を制御します。上の写真を撮影した時点では1列あたり90名前後いたようなので6列で550人前後が荷物を送ろうとしているといったところでしょう。しかも次から次へと新たに列に加わる人が発生します。恐らく午後5時頃になっても列はなくならないでしょう。テントで受け付けた荷物を流すラインも設置され、これまた手際よく奥の荷物集積所に集められ随時トラックで運ばれていきます。
これが終わらないと晴海郵便局としても年が越せないといったところでしょう。私も荷物を送らせていただき、きょう無事に届きました。ありがとうございます。