『さくら日本切手カタログ』電子化

4月20日に『さくら日本切手カタログ2020年版』が発売されました。今回はCD-ROM版も登場し、こちらを購入してみました。待ちに待った電子版です。一言で言えばとても良いです。

端的に言ってしまえば紙のカタログをPDF化しただけなのですが、もちろんスキャンしただけとかいう芸のない作りではありません。紙版からは削除されてしまった沖縄切手、在外局・軍事切手、満州国切手、占領地切手が復活しただけでなく、何よりもカタログ内をテキストで検索できるのが非常に良いのです。

それだけに登場が2019年の今というのが非常に残念です。が、今さらそんなこと言ってもしょうがないので、ひとまず電子版を出版されたことを喜びたいと思います。

もちろん改善してほしい点はあります。目次から目的のページにリンクで飛べるようにしてほしいな、とか、チェックボックスに印がつけられるようにならないかな、とか。実はPDFを編集しようとするとパスワードがかかっているので編集できないのです。どうにもここまでする必要があるのかは不明です。また、テキストの検索ができるのは上で述べたとおりですが、テキストのコピーはできません。ま、色々とやりようはあるのですが。

今回、はがき類のページは復活しませんでしたが、おそらくもう紙カタログから削除して以降、データを蓄積していないんだろうなと思います。

まあ個人的には367ページ目に広告を載せているジャパン・スタンプ商会の文章が一番興味深いものでした。収集家本人は自身の死去後にオークションに投げるつもりでも、実際にはそう単純なものではないのだなと。私もいろいろ考えなければいけません。