エコーはがきの華麗なる転身

15日で『第69回 全日本切手展2019』は最終日を迎えましたが、今日は切手商ブースを中心に回っていました。和楽屋さんで額面切手を買ったところ、こんなものが中に入っていました。

これ、今年1年間の出張予定なんですね。北は東京から南は福岡まで、精力的な出張には頭が下がります…が、どうも色あせてるんですよね。ふとひっくり返してみたら、

なるほど、エコーはがきなんですね。表面には和楽屋さんの郵便番号・住所、店主の氏名、携帯電話番号などが書いてあります(切手商組合などで公開されている情報なのでボカしません)。

推測ですが、買い取りで持ち込まれた初日印つきのエコーはがきに、表面にお店の住所、裏面に今年の出張スケジュールを印刷して、お客さんに配っているのでしょう。消印は1985年9月2日、当時は郵便番号5桁で11桁携帯電話番号も電子メールもない時代ですから、当時これで送られてきた可能性はなく、明らかに最近印刷した住所です。それに、今エコーはがきを積極的に収集されている方が、あまりいらっしゃらないという話なので…在庫としてずっと置いておくくらいなら、自社の宣伝に使ってしまおうと考えても不思議ではありません。

もともと宣伝用に作られたエコーはがきが、発行後34年後に、さらに別の宣伝をすることになったわけです。こういう使い方はうまいですねぇ、アイディア一つでとても楽しいビラになりますね。