一区切り迎えた国際文通週間切手

いよいよ週末に台風19号が首都圏を直撃しそうです。私も土曜日には色々と外出の用事を入れていたのですが、全てキャンセルして、月曜日に回せるものは回すことにしました。なにしろ私が今住んでいるのが神奈川県の横浜市で、風速があまりに大きいと電車が多摩川の橋を渡れなくなるからです。すでに計画運休が鉄道各社より予告されておりますし、こういう時は自宅で部屋の片付けでもするに限ります。

さて一昨日の9日、特殊切手『国際文通週間』が発行されました。1958年にはじめて歌川広重の東海道五十三次(五拾三次)『京師』を意匠とした国際文通週間の切手が発行されてから今年で61年、途中で色々と別の題材も挟みつつ、今年でようやく東海道五十三次がすべて国際文通週間の切手となりました。

超大作となった東海道五十三次シリーズ、さて来年以降は?もはや毎年恒例の裏のり式切手は年賀切手を除けば切手趣味週間、国民体育大会、そしてこの国際文通週間しか残っておらず、このうち国民体育大会はふるさと切手(新切手の初日印を記念押印してもらう習慣がないとあまり意識しないかもしれませんが)。一額面1~2種の原則が守られているのはもや国際文通週間のみであり、切手のオールドファンには今なお人気があるのかもしれません。

ちなみになぜ7円、70円、90円、110円、130円切手が発売されているのか、すごく基本的なところからおさらいすると、

  • 70円=国際郵便はがき
  • 7円=通常の63円はがきに差額7円を足して上記70円にするため
  • 90円=第1地帯への定形(25g以内)
  • 110円=第2地帯への定形(25g以内)
  • 130円=第3地帯への定形(25g以内)

だからです。2017年までは差額の切手(7円/8円)がなく、2012年までははがきの70円切手もありませんでした。

個人的には、国際文通週間の趣旨は理解するとしても、こんなにたくさんの額面を出さなきゃいかんのかなあ…とも思っています。それより必要なのは、最も身近であろう63円、84円、94円といった半端な額面切手を海外にぴったり送れる額面にするために便利な差額切手ですよ。つまり6円と7円切手です。海外に郵便を送るためにまるまる専用の額面の切手をわざわざ買わせることははないんです。それに、このへんは国際郵便以外でも色々とあると便利ですしね。それがダメなら、アメリカのGlobal Forever切手みたいな、国際郵便用の無額面切手出してみない?