11月15日にジンバブエで発生した政変はロバート・ムガベ大統領の失脚を狙ったものではなく、有力な後継候補であり、ムガベに第1副大統領を解任されたエマーソン・ムナンガグワを強く支持する国軍が、やはり後継に色気を見せているグレース・マルフ大統領夫人を追い落とすべく強硬手段に出たものだという構図が見えてきました。今後、事態収拾のために結果的にムガベ大統領が辞任することになるかもしれませんが、まぁ93歳になっても大統領を辞めない御仁ですから、話し合いでの解決を目指しているうちは死なない限り辞めないでしょう。
さて切手の話。今日17日から東京・有楽町の交通会館で『第17回 秋の切手まつり』が開催されています。毎年恒例のイベントではありますが、いかんせん2週間前にJAPEX、2週間後には別の切手・コインの催事が同じ場所で開催されることもあって業者の数も少なく、並ぶ商品もJAPEXのディーラーズ・ブースで見かけたようなものが中心です。
それでも入場料が有料のJAPEXと違って今回は入場無料、買い取り相談コーナーがあることもあってか人は多かったですね。ちなみに来年は11月じゃなくて9月下旬に開催するそうです。
まぁ私も正直なことを言えばあまり期待せずに行ったわけなのですが、目的もなくダラダラとブースを眺めていたところ、JAPEXの会場で見かけた時にちょっとだけ買おうかどうか迷ったブック売りのバインダーをここで再び見つけました。今日はそれだけ購入して会場をあとにした次第です。
その中の切手をご紹介しましょう。1969年のアフリカの日(5月25日)にアラブ共和国連邦(現・エジプト)で発行された、当時のアフリカにおける独立国の国旗を題材とした切手セット、全41種類。冒頭のジンバブエの話につなげれば、この41種の中にジンバブエの国旗はありません。なぜなら同国の独立は1980年だからです。1969年当時は白人政権がローデシア共和国という国名で一方的に独立を宣言していましたが、これは国際的に認められていなかったためローデシアもまたこの41種には入っていません。画像の真ん中のリビアの国旗、今と同じなんですけど、これはリビア王国時代だから、この後にムアンマル・アル=カッザーフィーによるジャマーヒリーヤがあったんですな。