すでに発行されている2020年東京五輪切手

2020年東京オリンピック・パラリンピックを1年程度延期することが国際オリンピック委員会(IOC)の臨時理事会にて正式に承認されました。もはや日本だけの問題ではなく、やむを得ないことでしょう。これからが大変です。郵趣の世界に限れば、2021年8月25日から30日までパシフィコ横浜にて開催が予定されている日本国際切手展との兼ね合いが気になるところです。仮にパラリンピックがちょうど1年延期された場合、日本国際切手展と完全に日程がかぶるからです。パシフィコ横浜自体はオリ・パラ会場にはなっていませんが、しかし同時期に大イベント開催ができるのか、どうか。

さてこれは2017年にマダガスカルで発行されたらしい、一見すると2020年東京五輪の切手に見える切手です。ここで慎重な表現を使ったことにご留意ください。

そもそもこれが本当に2017年にマダガスカルで発行された切手なのかわかりません。マダガスカルを騙った偽切手(=illegal stamps、違法切手)が大量に国際切手市場に流通しており、安易な判断は危険なのです。正式なものならスコットカタログに掲載されるはずですが、2017年の分はまだ全量が掲載されていないのではないでしょうか。確認にはまだ時間がかかります。そもそもこの切手、販売者はスペイン在住だと言っていたのに、なぜかベラルーシから送られてきたので、少々不安なのです。

そして2020年東京五輪の切手に「見える」切手。切手をよく見ていただくと分かる通り、『TOKYO 2020』『Jeux d’été de 2020 à Tokyo』(=2020 Tokyo Summer Games)という文字は入っていますが、大会ロゴマーク、マスコットキャラクターはおろか、オリンピックという文字すら入っていません。なんかオリンピックの切手っぽいんだけど具体的な表現がない。おそらくオリンピックというそのものズバリの表現が使えないのでしょう。これは切手代理発行エージェントの常套手段で、例えば前回のリオ五輪の際には『Jeux d’été Rio』(Rio Summer Games)と書かれた『オリンピックという文字がない』オリンピック切手が発行されています。

2020年東京五輪の切手は今のところ日本のほか、北マケドニアが今年に発行しているようなのです。しかしそれ以外の国の発行については、まだ情報が圧倒的に不足しています。発行計画に入っている国もいくつかありますが、発行時期の再検討が行われるかもしれません。郵趣サービス社は、もう最近はオリンピック切手の頒布会はやってないのかな?もし計画しているならそちらも大変なことになりそうです。