ローマ教皇といえば2代前のヨハネ・パウロ2世を覚えている方もまだまだ多いと思います。在位中の四半世紀あまりの間に世界129か国を訪問し、空飛ぶ聖座とも呼ばれました。もちろん日本にも訪問されています。
そんなヨハネ・パウロ2世の外遊の足跡をたどる切手シリーズが今年2020年の2月から3月にかけて発行されています。教皇が公式訪問した211箇所の国外の教会をすべてタブで網羅するもので、シエラレオネ、ギニアビサウ、中央アフリカ、チャド、サントメ・プリンシペ、ジブチ、トーゴ、そしてニジェールの8カ国共同発行です。
具体的には、各国はヨハネ・パウロ2世の肖像の切手を単片4種類発行するのですが、これに訪問した教会の写真をタブにしたミニシートを同時に発行しています。1シートに6~7カ所が収められており、日本で唯一収められている東京カテドラル聖マリア大聖堂(1981年2月訪問)はシエラレオネ名義のシートに登場しています。
さて…原則として1種1枚を原則としている私としてはこれが手元にあること自体がどうなのかと問われる事態となっています。今回ご紹介したシートは同じ単片が5枚含まれています。単片でも売っているので、原則からすれば買うべきはそちら。しかしこのシートが手元にあるのはなぜか、そうタブ部分のせいです。もう一度このシートを見てください、タブ部分は7種ですよ?切手よりタブのほうが枚数が多いシートなのです。いわば売る側の戦術にまんまと引っかかり、本来の5倍くらいの値段を費やしてしまったというわけです。もうこんなのばっかりや。