2カ国で使える切手

複数の国で同じ意匠の切手を同時に発行する、いわゆるjoint issueと呼ばれる切手は多くの例がありますが、これはまた趣向が異なるものです。1965年に発行されたこの切手はルーマニアでもユーゴスラビアでも切手として使えたそうです。両国が合弁でドナウ川に巨大ダムとアイアンゲート水力発電所を作ることを記念した切手です。

ルーマニア側での30、55バニ切手はユーゴスラビアではそれぞれ25、50ディナール切手となります。スコット番号もルーマニアでは1745-1746、ユーゴスラビアでは769-770が割り振られています。このほか小型シートも存在しており、ルーマニア、ユーゴスラビアの切手が2枚ずつ収められています。これはどちらかの国で買っても半分しか使えないわけですね。