先日発行の切手に大隈候が登場したという関連で、早稲田大学の話題。これは1962年に作られた早稲田大学創立80周年記念切手…ではなく、記念シールです。
1952年に東京大学創立75年、1958年には慶應義塾設立100年の切手が発行され、早稲田大学切手研究会が早稲田大学創立80周年の切手を1962年に発行してもらうよう当時の郵政省に働きかけることとなり、それは後に大学当局も巻き込んで早稲田大学としての申し入れに発展します。
結局、この申し入れは不採用となるわけですが、ならばとその代わりに記念シールの制作が進められることとなります。郵政省も申し入れを却下した手前(?)、原画製作者を紹介するなど協力することとなり、凸版印刷製の記念シール2種が作成されました。これはそのうちの1種で、1シート20枚の中で上部に位置する田型ブロックです。この記念シールは好評を博し、他の大学でも同様の記念シールが検討されることとなりました。
その後、2001年にはふるさと切手に大隈講堂が登場し(これも早大切手研究会の働きかけがあったといいます)、2011年の『地方自治法施行60周年記念シリーズ 佐賀県』に大隈候が登場しています。そして今回、2020年9月1日発行の『国勢調査100年』切手に大隈候が再び登場したわけですね。