9月9日はクロアチアにおける切手の日です。1991年のこの日、独立後初の切手として航空便切手が発行されました。
そんな記念日に、とうとうクロアチアが同国初のクリプト切手を発行しました。発行数は10万枚。これ↓はクロアチア郵政のサイトから引っ張ってきた切手画像です。仕様をパーッと見た限りでは、カード型の台紙からセルフのり切手を剥がすことで郵便に使用することができるようです。台紙にはオーストリアのクリプト切手と同様、QRコードがあり、これを読み込ませるとその切手に紐づく切手画像を見ることができます。この右側の部分は、実際には一部が隠された状態で販売されるのでしょう。オーストリアの場合は、最初は銀削り、そしてシールに変わりました。
ただし、オーストリアの場合は色が5パターンありましたが、今回は表示される乗り物が5パターンあるという仕組みです。一番少ないのはドローンで1千枚。飛行機が4千枚、船が1万枚、電車が2万5千枚、そして複合車両が6万枚存在します。過去、オーストリアのクリプト切手をソシャゲの切手ガチャと表現したことがありますが、なんかこれが世界的にも主流になりそうな雰囲気ですね。そりゃオーストリアのはすぐ売り切れてるものなあ。
もう一つ、オーストリアの時と違うのは、発行する10万枚のうち500枚はビットコインやイーサリアムなどの暗号資産(仮想通貨)で購入可能ということです。せっかくなのでイーサリアムで試しに買ってみました。これが決済されたことを示す(らしい)画面です。
個人的にはじめて暗号資産で決済を行ってみたわけですが、しかし日本円からイーサリアムを買って、それを使って決済しただけなので、考えてみれば通常、日本円を米ドルや英ポンド、ユーロなど外貨に両替して決済してるのとあまり変わりません。しかも使ったのは確かにイーサリアムですが、結局はクロアチアの通貨クーナから換算した額を支払っているに過ぎません。暗号資産は買える最低限の額が決まっているのがリアル外貨と違うところでしょうか。切手が日本に届けば、またこのウェブログでご紹介いたします。