切手収集家にとっても気になるニュースです。かつてのオランダ領アンティルの一員であり、2010年よりオランダの特別自治体となっているシント・ユースタティウス島ですが、島政府が本国の法規を尊重しないことなどを問題視してきた本国政府はこのほど島の統治に介入することを決め、そのために政府解体と行政執行者である副知事代行者の解任を断行し、新たに政府委員というポストを設けました。この動きに島民からは反発の声が上がっています。
シント・ユースタティウス島では2014年より画像のような独自の切手を発行していますが、しかし今回の混乱で今後の切手発行の動きが読めなくなりました。直接統治を目論む本国政府からすれば独自の切手など出す意味がもはやないかもしれません。島の人口が約4,000人であることを考えれば亡命政府を樹立し正当性を強調するため切手を発行するといった展開は考えにくいですが、従来の切手の扱いなども含め目が離せません。
最新の切手や興味深い切手の収集活動、郵便制度などに関する話題を取り上げています。