5月に中国で発行された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の切手が、ようやく郵趣サービス社の新中国切手頒布会にて送られてきました。昔から伝統的に中国切手に強い日本郵趣協会(JPS)でありますが、今回の切手については中国郵政は外国に向けて一切販売しないという方針を貫き、日本における販売代理店である『日本郵趣エージェンシー』(JPS関連会社)にも卸さなかったようです。そこで今回、郵趣サービス社(やはりJPS関連会社)は外国の業者からこの切手を仕入れたようで、当然のことながら頒布価格も高くなっています。
そもそも今回の切手は本来、4月に発売予定だったものが若干の意匠変更を経て5月に延期されたもの。意匠変更をした理由については、中国の武漢から新型コロナウイルスが広まったことを強調しすぎない意匠に変えるといった意図があると言われていますが、しかし結局は外国には直接輸出しないことにしたわけで、そもそもこの切手を出す必要はあったのでしょうか。