米大統領選挙2020の切手、未だ発行なし

今日は13日の金曜日ということで身の毛もよだつ、というか少々怖い話でも書こうかと思います。

皆様ご承知の通り、11月3日にアメリカで大統領選挙が執行されました。かなりの大接戦でしたが、今の状況を常識的に見れば既に決着はついているのですが、しかし一部の州で法廷闘争に発展するなどなかなか長引きそうな気配です。これが切手とどう関係があるのかというと、前回の大統領選挙の際には切手代理発行エージェントが大層な盛り上がりを見せ、選挙期間中には選挙を題材とした切手を出しましたし、選挙の終わった直後にドナルド・トランプ大統領の当選を記念した切手を出しました。ということについては、このウェブログでも何度か紹介してきたと思います。

ところが今回は果たしてどうだったか、実はほとんど盛り上がりませんでした。前回のような大統領選挙に関する切手や、次期大統領の当選を祝した切手の発行がアメリカに本拠地を置くIGPC社より予告されてはいるのですが、しかし未だに注文が受け付けられていません。以下の2つはIGPCのサイトに掲載されている、販売が予告されている切手の画像です(実際には他にもあります)。

もっとも…ジョー・バイデン次期大統領の当選を祝した切手をまだ売ることができないというのは致し方ありません。大統領選挙の開票はまだ完全には終わっていませんから。しかし、鉄は熱いうちに打てといいます。時事ネタを題材にした切手は、それが話題になっているうちにさっさと出すのが一番いいのではないかと思うのです。そういう意味では大統領選挙そのものの切手については、もうとうの昔に販売を開始してもいいはずです。ところが大統領選挙の投票日からもうすぐ10日が経とうとしているのに、未だにサイトから注文を受け付けていません。もしかしたら大口のお客さんについては内々に注文を受け付けているのかもしれませんが。

ところで大統領当選の記念切手というのは、共和党と民主党、両方のバージョンが作られているはずです。ちなみに先日、IGPCはツイッターで「今回の大統領選挙で当選した方の切手を販売するで」とトランプ、バイデンの両バージョンの画像を掲載したのですが、なんと任期が2024年までと表記するというミスをやらかし(本当は2025年1月20日までのはず)、すぐに投稿を削除するという失態をやらかしています。

閑話休題。前回の大統領選挙でいえばトランプだけではなく、ヒラリー・クリントン候補が当選した場合の切手についても、ある程度準備は進めていたはずです。だからこそ選挙の直後すぐに注文を受け付けることができたのです。選挙の結果、トランプが当選したため、常識的に考えればヒラリー当選切手のデザインは破棄され、幻の切手になったはずです。しかし最近になってヒラリー当選バージョンの不発行切手・エラー切手と称する代物が主に海外の切手商にて販売されています。これはエージェントから流出したのか、あるいは全く関係ない第三者がでっち上げて作った偽物なのか、私には確証はありませんが、しかしそれなりにいい値段で売っているので、私はこれは流出したものではないかと思っています。

そう…これが冒頭で申し上げた怖い話です。今回の大統領選挙でも、おそらく両方のバージョンの切手があらかじめ用意されており、おそらく落選したであろうトランプの再選バージョンの切手も、いずれどこからか流出するのでしょう。それも高いお値段で。

いやあああああああ!怖いいいいいいいいい!

信じるか信じないかはあなた次第です。

まあ、それはともかく、バイデン次期大統領の切手がどのタイミングで投入されるのかについては引き続き注視して参ります。その前に選挙結果がひっくり返るミラクルが起きるかもしれませんが。