2020年日本切手の発行数をめぐる見解の相違

日本郵趣協会では郵趣に関する速報を伝える『郵趣ウィークリー』を週刊で刊行しています。本日7日に最新号となる2021年No.2が刊行されました。

さて、無料世界切手カタログ・スタンペディア株式会社が運営する『スタンペディア日本版』の機関誌『フィラテリストマガジン』第29号に、『2020年の日本の新切手』(pp.32-37)という記事を寄稿させていただいたのはすでにお伝えしました。その中で2020年の日本切手は私の集計では620種であると紹介していますが、きょう発行の『郵趣ウィークリー』では616種となっており、数字が異なっています。これは、『郵趣ウィークリー』にもその旨が書かれているのですが、同紙では年賀はがき、かもめ~るのくじ景品小型シートを集計に含めておらず、そのことによって生じたズレです。具体的には、年賀はがき景品シートと、かもめ~るのくじ景品シートでそれぞれ2種類の切手が新規に発行されているので、合計4種のズレが生じることになります。これが620と616という数字の差が現れた理由です。

切手の種類を数えるポリシーには色々なものがあり、それを前提にしないと切手の発行種類数というものは比較することができません。今回の場合は単片ベースの数を問題にしており、私としては当然のことながら年賀はがき、かもめ~るのくじ景品小型シートも日本郵便が発行した郵便切手であることに変わりはなく、2020年発行の両小型シートに含まれている切手は、既に発行された切手とは異なる新規の切手と判断したため、寄稿記事では集計に含めました。集計ポリシーが違うのですから数字が異なるのは当たり前で、どちらの集計が正しい、間違っているという話ではありません。もっとも、個人的にはくじ景品小型シートを集計から除外する方針は支持していませんが。当然のことながら、私が寄稿した記事では両小型シートも集計に含めていることを内訳に記載しています。