すったもんだがありました。
なんていうCMが大昔にありましたが、昨年から続いているアメリカ大統領選挙のすったもんだはまだ過去形にできないのでしょうか。先週7日、アメリカ上下院合同会議でジョー・バイデン前副大統領の当選が承認されましたが、議事堂に集団が侵入する騒ぎで審議が一時中断したり、警備隊との混乱で数名が死亡したりと異例の事態が続いています。バイデン新大統領は来週水曜日に就任する予定となっています。
さて今回の大統領選挙はそれにまつわる切手がほぼ発行されてきませんでした。複数の切手代理発行エージェントが選挙戦期間中にヒラリーやトランプの切手を発行し、また投票日翌日にはトランプ当選の切手がエージェントによって早くも発売が始められた前回の大統領選挙とは雲泥の差です。このたび、リベリア名義でようやく選挙戦に関する切手が発行されました。
バイデン当選切手です。はっきり”BIDEN THE WINNER”と書かれていますが、これは虹色っぽく印刷しただけのものです。前回、同じエージェントが発行した”TRUMP TRIUMPH”切手はれっきとしたホロプリズム箔を使っていたのですが。また中央に描かれた星条旗らしきものがよく見ると青い星の部分がなかったり(角度の問題でしょうか?)、そもそもこの切手の発行日が大統領選挙投票日より前の10月26日付になっているなど、どうにも作りの甘さが残る切手となっています。その後も大統領選挙、並びにバイデン当選の切手が続々発行されています。
混沌の先に見えるものは希望である、というのはソ連のミハイル・ゴルバチョフ元大統領の言葉であったと記憶しています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行も続く中、いい加減に希望が見えてきてほしいのですけれど。