アメリカ合衆国大統領の就任宣誓が行われ、ジョー・バイデン前副大統領が第46代大統領に、カマラ・ハリス元上院議員が第49代副大統領に就任しました。
さて先日来より紹介しているバイデン当選の切手を今回はまとめてご紹介します。注目していただきたいのは、バイデンの大統領としての代数の部分です。
リベリア、ジブチ、ギニアビサウ名義の切手ですが、いずれも『第46代大統領』と書かれていますね。トランプが第45代なんだから、そんなの当たり前じゃないかと言われるかもしれませんが、実は1週間ほど前、バイデンが第47代大統領になりかねない事態が起こりました。そうです、トランプが議会議事堂への襲撃を煽ったとして、憲法修正第25条を発動して大統領から解任するようペンス副大統領に要求する決議を民主党が議会下院に提出し可決させたのです。
結局はペンスが「これは懲罰的な意味合いで使える条項ではない」として拒否しましたが、しかし仮にトランプが解任されていたらペンスが(1週間限定とはいえ)第46代大統領に就任していたはずです。多分。となると切手のこの部分もまた変える必要が生じて発売を一時中断、後日修正版を再発売するという展開になっていたかもしれません。まあ投票の時点では第46代大統領を決める選挙であったことは確かで、仮にトランプが解任されていても、開き直ってそのまま販売を続行した可能性も十分ありますが。