勝者より敗者が大きい切手

いよいよ20日、アメリカ合衆国大統領にジョー・バイデン前副大統領が、副大統領にカマラ・ハリス元上院議員が就任します。就任宣誓は時差の関係で日本時間のあす21日未明ということになりそうですが、ただでさえ新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対策に追われている上、半月前ほど前には連邦議会への襲撃事件があったばかりで、現地は物々しい雰囲気と伝えられています。いずれにせよ、大きな事故なく無事に終わることを願っています。

さて先日来よりバイデン当選の切手を紹介していますが、これはサントメ・プリンシペ名義で発行されたものです。

切手には”Obrigado, Donald Trump!”(ありがとう、ドナルド・トランプ!)、”Joe Biden Vence!”(ジョー・バイデン勝利!)などとポルトガル語で書かれていますが、何より敗者トランプが勝者バイデンより大きく描かれているように見えます。もしかしたら、どちらが当選してもいいように用意していたデザインなのかもしれません。そして、もしかしたらトランプ当選を想定していたのかもしれません。選挙直後すぐに出せるようにとの配慮なら大したものですが、しかしここまで選挙結果の確定が長引くとは(選挙前から懸念する声はありましたが)予想できませんでした。