英領ジブラルタル初の寄附金付き切手

先日来より英領ジブラルタルの切手を整理しています。

ところで英領ジブラルタルの1番切手は1886年の発行でした。それから135年、これまでにスコットカタログの番号ベースで約1,800種類の切手が発行されているのですが、ここでクイズを出したいと思います。英領ジブラルタルが寄附金付き切手をはじめて発行したのはいつでしょう? まあいきなりこんなことを問われてもしょうがないので正解を書きますと2018年11月2日です。つい2年3カ月ほど前のことでした。

ロンドンにカルプ・ハウス(Calpe House)という施設があります。これはジブラルタル住民がロンドン渡航して治療を受ける際に宿泊できる施設のことで、寄附によって賄われています。この切手の額面合計は3ポンドですが売価は3.50ポンドで、差分の0.50ポンド(=50ペンス)がカルプ・ハウス・チャリティに寄附されるわけです。そのことが余白に書かれておりますが、切手を切り離すとこれが寄附金付き切手とはわかりません。

英領ジブラルタルは2021年1月現在、この1回しか寄附金付き切手を発行していません。ちなみにイギリス本国も寄附金付き切手を出すことはあまりなく、これまでに1975年と1989年の2回、合計5種類しか出していません。