さて先日届いた国連郵政からの郵便物ですが、何を頼んだのかと言うと、2020年のイヤーセットを頼んでたんです。中から出てきたのは当然、3事務局分のイヤーセット。
切手通販案内パンフレットも入っていました。いつも半分に折って送付されてきますが今回は折り目なしのが手に入りました。
ここで突然、昔語りが始まります。私が国連切手というもの存在を知ったのは小学校5年生くらいのときでした。今はなき東京・大手町の逓信総合博物館の1階に切手を売ってるお店がありましてね、そこで国連切手の旗セットやイヤーセットを売っているのを見たのが初めてなんです。その時の印象は「高い!」。もう記憶が曖昧ですが1980年代後半、1年分の旗シリーズ集めたやつ(単片16種)が2,000円くらいで売られてたんじゃないかなー。1事務局分のイヤーセットもそのくらい? 言っちゃなんですが、大して数が入ってないのにこの値段か!?ってな感じで。とにかくまあ小学生の身分には高嶺の花だったんですよ。なので同所で開催される切手イベントでもらえる国連切手の普通切手なんてもう大事にしていました。
その売店には他にも日本切手の初日カバーが切手の額面で売られていましてね、まあ初日カバーなんて知らないものだから面白がって買うわけです、国連切手より安いし、選ぶ楽しみもあるし。そこで特印というものの存在を知るわけですよ。さらには過去の切手のマキシマムカードが無料でもらえたのでごっそりもらってきたり、それなりに楽しんでいたわけです。あの売店のおじさん、当時もうそれなりのお年だったと思うのだけれど、今はどうされているのでしょうか。
国連切手に話を戻すと、あれは高いというイメージをずっと引きずっていました。しかし今になればわかります。そりゃ切手商で買うんだから高いに決まってる。当時の純粋無垢な小学生は成人式を通り越して精神年齢は幼いままオッサンになり、世の中にはインターネットなんて便利なものが普及して海外の切手が郵便局での売価+送料で買えるようになり、当時の値段のカラクリも理解し、そして当時より経済力を得た今、こうして3事務局分のイヤーセットをさっくりと買うことができているわけです。まあ、これ旗シリーズとかは入ってないので、これで2020年発行分全部ではないですけどね。
そしてあの頃、高嶺の花に見えた国連切手は今やストックブックに数十年分がまとめて売られて数千円程度。タイムマシンで戻れるなら、当時の自分に言ってやりたいものです。「そんなのあと30年すればいくらでも買えるから買うな! それより新中国の1980年の年賀切手、あれ大量に買っとけ! そんなの知らないって? 赤猿だよ赤猿! 今すぐ新宿の郵趣会館にある切手のショウルームに在庫あるだけ買い占めとけ!」と。まあそれはさておき、国連切手に憧れたのは今でも大切な思い出です。