アジュマーン切手におけるフィリップ殿下

イギリス時間の17日に、先日薨去されたエディンバラ公爵フィリップ殿下の葬儀が執り行われました。本来であれば各国より元首、首脳がロンドンのウィンザー城に集結し、弔問外交が繰り広げられるところでしょうが、新型コロナ禍のため葬儀の参列者は近親者30人に限られるなど、非常に簡素なものになりました。フィリップ殿下は生前、可能な限り地味で小規模な葬儀を希望されていたとのことで、結果として希望通りのものになったのかもしれません。

これは1971年にアジュマーンにて発行された、エリザベス女王夫妻の翌年の銀婚式を祝う切手です。いわゆるアラブ土侯国切手ですが、アジュマーンは当時、イギリス保護国だった休戦オマーンの一部なので、英王室の切手を出すことは何ら不思議ではありません。切手にはエリザベス女王、並びにフィリップ殿下が描かれています。