直前までいろいろなことが起こる2020年東京オリンピックですが、ようやく本日23日に開会式を迎えます。この記念すべき日に、図ったようにリトアニアより約1カ月かけて東京2020オリンピックを含む切手が到着しました。いずれも、新型コロナ禍のイベントであることを象徴する切手となっています。例によって切手代理発行エージェントによるもので、権利関係をクリアするためか、オリンピックという文字はどこにも使われてはいません。しかし、事実上の東京2020大会の切手とみなして問題はないでしょう。
まずはギニア名義のもの。これは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により影響を受けたスポーツイベントという切手シリーズの一部です。ちなみに東京2020オリンピックのほかは、2020年に開催されるはずだったチェスオリンピアード(2021年に延期)、ウィンブルドン選手権(中止)、北極冬季競技大会(中止)、そして2021年アフリカネイションズカップ(翌年に延期)です。これら他のシートについてはまた別の機会にご紹介することといたしましょう。なお、ギニアは前日の22日にCOVID-19を理由に不参加を表明しましたが、きょう23日になって一転して参加を表明しています。その背景には防疫よりは資金に問題があるのではないかとも指摘されています。
そしてこれはジブチ名義のもの。同じくCOVID-19に影響されたスポーツイベント切手シートの中に、東京2020大会の切手があります。これはギニア名義のものに、アーチェリー・ワールドカップ(中止)が含まれています。
いずれもスポーツ大会と新型コロナウイルスが合わせて描かれているという、なんともやるせないデザインではありますが、しかしこれも2020年に始まったコロナ禍の現実です。郵趣は時代を記憶します。
東京オリンピックの切手については既に10カ国以上から発行されてはいますが、しかし直前まで様子を見たい国も多かったかもしれません。きょう23日に発行を予定している国もあるかもしれません。切手代理発行エージェントは発行を見合わせているのかもしれません。しかし、ようやく開幕します。開催に様々な意見があるオリンピック大会ではありますが、成功を確信していますし、私は目一杯楽しむつもりです。何しろ開催決定から8年も待ったのですから。これは、23日午後2時過ぎに撮影した、東京中央郵便局近くにあるカウントダウン時計です。