コロナ禍の切手展モデルを模索する日本国際切手展2021

8月下旬に開催が予定されている日本国際切手展2021の出品一覧が公開されました。以下、個人的に簡易的に集計しただけなので細かい部分は大目に見つつお読みください。競争出品の出品者の国名を集計すると以下のようになります。

  • 日本:88
  • 大韓民国:10
  • 台湾、オーストラリア:9
  • シンガポール:8
  • 香港:6
  • マカオ:5
  • タイ:4
  • モンゴル、ベトナム、インド、スリランカ:3
  • イラク、マレーシア、アラブ首長国連邦:2
  • インドネシア、ミャンマー、クウェート、イラン:1

まあ日本が過半数なのはともかく、すべてアジアとオセアニア地域となっています。オセアニアもアジア郵趣連盟(FIAP)の一員なので、FIP世界展からFIAPアジア展に変更されたことを如実に物語っています。

ちなみに参考出品というのもあります。おそらくアジア展に変更される前に申し込まれたもので出品取り消しを行わなかった分を参考出品としてこちらに回したのでしょう。知らんけど。やはり同じく手元で集計すると、その内訳は以下のようになります。

  • ドイツ、オランダ:7
  • メキシコ:5
  • ハンガリー:3
  • チェコ:2
  • スロベニア、北マケドニア、ポルトガル、ロシア:1

このうちメキシコの2件(伝統郵趣、ワンフレーム)以外はすべて文献です。やはりこのご時世、リーフ作品を日本国外から横浜にて展示するということには大変な困難が伴います。もちろんそれはアジアであろうがなかろうが関係ありません。

日本国際切手展2021が開催されるパシフィコ横浜のある神奈川県も8月2日より31日まで緊急事態宣言が発出されることとなりました。これをもってイベント中止にはならないでしょうが、開催に向けた制約はますます大きくなるでしょう。しかし、いかなる形であれ、郵趣家にとって貴重なイベントとなることには変わりありません。

今回のFIAPコーディネーターであるTay Peng Hian氏によれば、今回は日本国外在住のFIAP審査員がそれぞれの自宅からZOOMを使用して、日本国内のFIAP審査員と共同で競争出品物を審査するという試みも行われるようです。史上初めて日本で開催されるアジア展はコロナ禍の国際的な切手展の一つのモデルを提示するのかもしれません。私自身とても楽しみにしていますし、短時間でもなるべく毎日観覧に訪れたいと思っています。