21日に来年度(令和4年度)の切手発行計画が発表されました。とりあえず思ったのは以下の4点です。
- 発行件数は去年と同じ35件
- 新規シリーズはなし
- ボーイスカウト強い
- 公開データが酷い
1点目と2点目は見たとおりなのですが、2021年度は予定に加えていくらか追加発行がありました。先日の『鬼滅の刃』の切手もそうですね。2022年度も追加発行の可能性は十分にあるでしょう。そして新規シリーズはゼロです。2021年度は『自然の風景シリーズ』が新たに追加されていましたが、2022年度の変更点は『天然記念物シリーズ』『日本の伝統・文化シリーズ』(予定通り全4集で終了)の2つの発行を見送る一方で、新規追加はありません。新規分野の開拓はせず、無難に売れて、なおかつネタ切れでもない題材に頼る傾向がますます強まるような印象です。保守的な発行計画といいましょうか。
3点目のボーイスカウトについてもそのまんまです。さすがだなと。ちゃんとしかるべき団体、人物が記念切手発行を働きかけているなと思います。ロータリクラブやライオンズクラブもそうですが、節目節目や大きなイベントにきちんと(フレームではない正刷の)記念切手が発行される団体は強いです。もちろんこれは日本だけでなく、海外でもそうですね。切手の種類が順調に増えていくため、結果としてテーマティクの題材にもなるわけです。
最後の公開データの酷さ、これは公開PDFをコピペして気が付きました。隠されている文字列がいきなり出てきたりする。具体的には表中には一切現れない『くまのがっこう』とかいう文字列がいきなり出てきたりします。場所からして、12月6日に発行される予定の『絵本の世界シリーズ』第6集の題材がこれなんでしょう。
2022(令和4)年度特殊切手発行計画
(日本郵便ニュースリリース、2021/12/21)
https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2021/00_honsha/1221_01.html