金日成主席生誕110周年記念切手展

今回は久々に北朝鮮の話。とは言っても新切手の紹介ではありません。ご承知の通り日本は2006年より現在に到るまで北朝鮮に経済制裁を課しており、同国からの輸入を全面的に禁止しているため当然のことながら切手の輸入もNGだからです。訪朝した国会議員ですら北朝鮮のものを持ち込もうとしても空港で全て没収されているようで、もちろん第三国経由の輸入もダメです。それがOKだったら禁輸の意味がないですからね。

さて今年(2022年)4月8日、北朝鮮の平壌にて金日成主席の生誕110周年を祝う切手展が開催されたそうです。これを何で知ったかというと、北朝鮮の報道機関『朝鮮の今日』(조선의 오늘)がインスラグラムに行った投稿で知りました。特に会期は書いていないようですが、1日間だけの開催だったんでしょうか。

https://www.instagram.com/p/CcIuS9fMyh3/

同社によってYouTubeに当日の様子も投稿されているのでご興味のある方は御覧ください。映像を見る限り、展示されているのは金一族が登場した切手を未使用で切手リーフに並べただけという、仮にFIPルールで採点した場合は大した点数をもらえそうにない作りのようです。そういう集め方が間違っているわけでは決してなく、そういう採点ルールなので致し方ないのですが。

[록화보도] 우표전시회가 개막되였다
https://www.youtube.com/watch?v=GWppp3OQSqI

いくら経済的な苦境に陥ろうが切手がきらびやかなのは、これらが中国で製造されたものだからです。よく見てみると今年に発行された切手も展示されているようです。外貨獲得を求めて切手発行の意欲は旺盛なようです。