円安の中、リヒテンシュタインがお高めシート発行へ

9日にリヒテンシュタイン郵政より恒例の通販案内が届きました。ところが右端がボロボロの状態で、17.5cm中14.5cmほどがざっくり切れてしまっていました。残る3cmでなんとか中身がこぼれずに済んでいた状況ですが、いくらダイレクトメールとはいえこれはさすがにまずいのではないかと思います。この中には小さいサイズの封筒も入っているので下手すれば配達途中でなくなっていたでしょうし、途中でこぼれ落ちた書類がないという保証はどこにもありません。まあ、過去の送付を考えると、中身は多分全部入っていたのでしょうが…。

でまあ、これが中に入っていた通販案内なのですが、またお高めの特別版小型シートを販売するんだそうです。円安なのに。

これは昨年(2021年)8月21日に薨去されたマリー・キンスキー公妃を追悼する小型シートで、6月7日に発行予定です。通常版は普通の紙製で、1枚6.3スイス・フラン(CHF)です。それはいいのですが、クリプト切手の特別版も同時に発行され、これは80CHFです。同国が発行するクリプト切手の第2弾でもあります。世界的にクリプト切手は総じてお値段がお高めで、中には日本円で万単位するものもありますが、これは仕組みを整備するのにコストがかかるせいなのでしょうか。

まあ、買いたい人が買えばいいのですが、今年(2022年)に入ってからスイス・フラン(CHF)に対しては円安気味です。1CHFは、今年2月には125円弱だったのがその後135円をうかがうところまで円安が進行し、4月下旬頃にようやく峠を越して最近は130円を目指す動きとなっています。為替レートは個人ではどうにもならないので一喜一憂してもしょうがないのですが、例えば去年の今頃は1CHF=120円台だったことを考えると、それだけ輸入する際にお高くなることになるわけです。

それでも、この小型シートなら値上がり幅は1枚あたり数百円程度ですみますが、日本からスイスに行かれる方にとってみれば非常に大変なことです。同国ルガーノでの国際切手展も目前に迫っています。良い円高/円安、悪い円高/円安というのは究極的にはなく、あくまで立場の問題と思いますが、あまりに急激な為替レート変動はやはり色々と苦労しますね。