ドミニカ国名義のウクライナ都市紋章シート

先日、ガイアナ名義で発行されたウクライナ戦争に関するA4サイズのPスタンプシートをご紹介いたしましたが、実は他にもA4サイズ切手シートを出した国があります。それはドミニカ国です。これもまたPスタンプで、これ自体は2009年発行のミッヘル番号4019の切手です。

これはウクライナの各都市の紋章を描いたもので、1シートに12種、これが全部で4パターンので総合計は48種です。発売は2022年3月下旬ですが発行日は発表されていません。これもまた売上金額の30%がレジスタンス支援財団『Blue / Yellow for Ukraine』に寄附されます。

ちなみにこのシートはガイアナ名義のA4サイズPスタンプシートと同じ大きさで、完全なA4サイズ(210×297mm)ではなく、各辺とも1~2mm短くなっています。ほぼA4サイズの全体を無理やり押し込めると小さくてよくわからないかと思いますので、各部分をクローズアップした画像も掲載します。最上部にはタイトルと、真ん中よりちょっと下に”Слава Україні”(ウクライナに栄光あれ)と書かれていますね。なのでこれはウクライナ戦争にちなむPスタンプであるといえます。

そして各切手もご覧いただきたいのですが、ウクライナの地名がよくニュースで登場するようになったとはいえ、まだまだ日本人には馴染みのない地名も多いのが現状です。なので知名度があると思われる都市をご紹介します。これは黒海に面した港湾都市・オデーサ。アニメ・機動戦士ガンダムにオデッサという地名が出てきたから以前から知っていたという方もいらっしゃるでしょう。

ウクライナ北東部の都市・ハルキウ。

ウクライナの首都キーウ、その下にはアゾフ海に面した港湾都市・マリウポリ。

そしてこれはキーウ州の都市ブチャですね。

戦争絡みの報道で紹介されることが多い都市名なので、占領された後に奪還しただの、兵士が製鉄所に立てこもった末に投降しただの、ロシアによる虐殺が行われた場所など悲惨なイメージを伴ってしまうのが残念です。

さてスイスのルガーノで開催されている国際切手展『HELVETIA 2022』に日本代表コミッショナーとして赴かれている吉田敬さんによる現地レポートは継続してアップされています。実際に観覧しに行ったとしてもなかなか見る機会のない写真なども多く紹介されています。見えてくるのは、切手展は単なる展示会ではなく、交流の場であるということです。

[HELVETIA 2022] ニュースレター(23-26)