日中国交正常化50周年切手、日本だけが発行へ

今年(2022年)9月29日に特殊切手『日中国交正常化50周年』が発行されます。今回はパンダを全面に出した切手となっていますのでパンダ切手好きの方は要注目です。画像は日本郵便サイトに掲載されたものを加工しています。

さて日本側はともかく中華人民共和国(以下、中国)側は国交正常化50周年切手を発行する予定はないようです。それどころかここ四半世紀ほど、中国が発行した日本に関する切手はほぼ抗日戦争に関する切手ばかりです(そのほか東京五輪など、国全体に関するものではない日本関連の切手はある)。いわば日本側だけが一方的に国交正常化を祝っている状態となっています。共同発行せよとまでは言いませんが、そのくらいの交渉は水面下でやってもらいたいものです。断られたのかもしれませんが、ちなみに中国は今年2月にメキシコとの外交関係樹立50周年切手を発行しています。なんでメキシコはOKで日本はダメなんでしょうな。

これは1992年に中国が発行した国交正常化20周年の切手です。中国が対日国交正常化に関する切手を発行したのは今のところこれが最後なんじゃないでしょうか。あれから30年、GDP規模はすっかり逆転され、中国は覇権志向を隠さず超大国への道をひた走っています。切手は国家の意思を代弁する性質を持つものである以上、あまり一方的な記念切手発行もどうかと思います。