リトアニア郵政は今年(2022年)6月9日、ロシアからの侵略を受けるウクライナを支援する切手を発行しました。同国は5月6日にもウクライナを支援するための寄附金付き切手を発行していますが、あれとはまた別物です。寄附先は前回と同じく、レジスタンス支援財団『Blue / Yellow for Ukraine』です。
ことの発端は5月末、リトアニアのライスヴェステレビ(Laisvės TV、Laisvėsは自由の意)がトルコ開発の無人戦闘機(ドローンと称されることもあり)『バイラクタル TB2』をウクライナに寄附するためクラウドファンディング活動を実施し、わずか3日半で目標の500万ユーロが集まりました。その並外れた市民活動に象徴される、リトアニア国民の結束を記念して発行されたのが今回の切手です。ちなみにTB2を製造するバイカル社はその後、1機無料でリトアニアにプレゼントしたそうです。
The people of Lithuania have honorably raised funds to buy a Bayraktar TB2 for Ukraine.
Upon learning this, Baykar will gift a Bayraktar TB2 to Lithuania free of charge and asks those funds go to Ukraine for humanitarian aid.
🇹🇷🇺🇦🇱🇹@a_anusauskas@VSemeska@Lithuanian_MoD pic.twitter.com/3PjIyZiME5
— BAYKAR (@BaykarTech) June 2, 2022
当初、これを見たとき「ほほー、寄附金付き切手で戦闘機を購入するのか」と思ったのですが、そうではないようです。そういう戦闘機購入の趣旨の切手といえば、満州国切手の『大空へ征かう』『一機でも多く』を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。あちらは戦争終結による時間切れで事前に発行中止となりましたが、今回のリトアニア切手については発行され、こうして通販で日本にも届いています。