2023年が始まって1カ月が経過し、ウクライナで2022年12月末に発行された切手が日本にも入るようになってきました。これは2022年12月19日に発行された『聖ミコライの日』切手です。この日は聖ミコライが子どもたちの枕元にプレゼントを置いていくという、キリスト教における祝日です。
しかし、そこは戦時下に発行された切手。この切手はウクライナから国外に避難を余儀なくされた女子高校生ワレリナ・ミハイロワ(Валерії Михайлової)による作品『戦争に引き裂かれて』を切手にしたもので、切手コンクールの優勝作品です。もともとの絵は左に女性が、右に男性兵士がそれぞれ座っている絵でした(下記CNNのニュース記事を参照)。しかし切手では両者が中央で手を取り合っている絵になっています。これにより切手のメッセージ性はさらに高まりました。絵が変更されたため、元の絵では右側の兵士が銃に弾丸を込め直している姿でしたが、切手では銃を構え様子をうかがっている姿になっています。
切手のタイトルは”Переможного Нового року!”(勝利の新年!)。新年の2023年には何らかの決着がつくのでしょうか。
ウクライナがクリスマス切手を発売、高校生のデザイン
(CNN、2022/11/9)
https://www.cnn.co.jp/world/35195817.html
Укрпошта бажає «Переможного Нового року!» і презентує нову поштову марку
(ウクライナ郵政、2022/12/19)
https://www.ukrposhta.ua/ua/news/57828-ukrposhta-bazha-peremozhnogo-novogo-roku-i-prezentu-novu-poshtovu-marku