ローマ教皇ベネディクト16世追悼切手

昨年(2022年)12月31日に前ローマ教皇(名誉教皇)、ベネディクト16世ことヨーゼフ・ラッツィンガーが帰天され、ギニアビサウ名義で追悼切手が発行されています。発行日は2023年1月12日付です。どこかで見たことがあるフォーマットだなと思った貴方、その通り。以前ご紹介したペレ追悼切手と全く同時に発行されたものです。なお”BENTO XVI”とは、ギニアビサウの公用語であるポルトガル語でベネディクト16世のことです。

12月30日に帰天され年明け1月13日に追悼切手が販売されたのは、おそらく切手代理発行エージェントの担当者が血眼になって報道やらゲッティイメージズの画像を探しまくった賜です。

1枚切手シートのタブ部分に使われている現教皇フランシスコとの画像は、バチカンのマーテル教会修道院で2015年6月30日に撮影されたもので、Catholic News Agency(CNA)によるものです。

イギリスの女王エリザベス2世との画像は、2010年9月16日に撮影されたもので、ゲッティイメージズからのようです。

バラク・オバマ米大統領との画像は、オバマ大統領が2009年7月10日にバチカンを訪問した際の画像のようです。

ジョー・バイデン米副大統領との画像は、バイデン副大統領が2011年6月3日にバチカンを訪問した際の画像のようで、恐らくCNAによる画像ですが、アメリカ国立公文書館のサイトにもオバマ大統領時代の資料として同じ写真が掲載されています。

https://obamawhitehouse.archives.gov/photos-and-video/photo/2011/06/vice-president-biden-pope