イギリス郵政の航空書簡

イギリスはいよいよ3月9日にエリザベス2世の横顔が配された最後の特殊切手を発行し、以降はチャールズ3世のシルエットが切手に登場することになります。1st、2ndクラスの普通切手(マーチン切手)は在庫が続く限り販売が継続され、また女王が崩御される前にすでに決まっていた切手発行計画そのものについては変更はありません。

Final stamps bearing the Queen’s head revealed
(英国放送協会、2023/2/28)
https://www.bbc.com/news/uk-64785656

New British stamps celebrate the ‘Flying Scotsman’ locomotive
(Linn’s Stamp News、2023/3/3)
https://www.linns.com/news/us-stamps-postal-history/new-british-stamps-celebrate-the-flying-scotsman-locomotive

さて女王の肖像が描かれているのは切手だけではなく、例えば航空書簡(アエログラム)もそうです。これはイギリスで1960年代後半に販売されていたものです。切手に相当する印面には切手と同様、元首であるエリザベス2世の肖像が描かれています。なお、これは私がピンポイントで買ったものではなく、イギリス切手のコレクションを購入した際に中に挟まれて入っていたもので、折り畳まれているほか、一部シミが出てしまっています。

航空書簡が今も販売されていればおそらくこちらもチャールズ3世の肖像に変わっていたはずですが、イギリスは2012年に航空書簡の料金体系を廃止したそうです。

Air Letter Rates 1944-2012
(イギリス王室ロンドン郵趣協会)
https://www.gbps.org.uk/information/rates/overseas/airmail-from-1947/airletters-1944-2012.php